こんにちは。

インチョー石川です。

今回は、私が整形外科勤務時代に経験した

左の親指の根元の骨折、ベネット骨折した

美容師さんを整復した時の話を書いていきます。

 

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登場人物

・インチョー石川

・Kさん:

いかつい風貌(178CM、薄毛坊主、イカツイ眼鏡、髭がアゴでつながってる(清原みたい)、

40歳過ぎで派手なシャツ、香水、ロレックス)→他スタッフは堅気じゃないと思い敬遠してました。

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〇骨折発生起点

オートバイ, 自転車, 赤, モータ, 電源, エンジン, 車両, 高速, 乗る

都内(南青山)をバイクにて、路側帯より車線に移動した際に後方より追突され逃げられる。(当て逃げ)

※現場検証の結果は、車の前方不注意。

 

右肩から転倒し強打し、左手はハンドルに引っ掛ける。

 

〇治療

翌日整形外科(当時の私の勤務先 )受診。

めちゃくちゃ痛がってました。

レントゲンの結果、

・右肩鎖関節脱臼Ⅲ度、

クリックすると新しいウィンドウで開きます

                            ↑↑↑

                          【タイプⅢこの脱臼】

画像はhttp://hospital.mazda.co.jp/section/seikei_more01.htmlより引用

 

・ベネット骨折

画像はhttp://www.dodo2.net/orth/sprts/No20.htmより引用

当時勤務していた整形のドクターは両方共にオペを勧めるが、

本人拒否(美容院の自営業のため)

 

・物療室にて私が整復を担当した。

 

 

〇肩鎖関節

・現代の医療ではⅢ度の脱臼はオペせずに保存が原則。(オペしても予後が変わらない)

・テープで固定をするがテープかぶれにて、

水泡ができ本人も「このテープ勘弁して」との希望もあり3日で断念。

その後除痛処置(超音波)にてほぼ固定せずそのまま。

変形治癒は本人も了承済みでした。

 

〇ベネット骨折

・ベネット骨折は手術が多いとされているが、患者さん自身の強い要望と転位がさほどないため整復し固定する

・1週間後転位がなかったため、ギプス固定にする。

※ベネット骨折は、整復は容易だが整復位保持が困難。

・固定期間が長く、外転位固定のためリハビリを早期に開始する。

 

【本人後日談】

理容, Haircutting, スタイル, Professional, 手入れをすること, 理髪店, トリム

整復されたときは痛めた時より痛かったとのこと。

私に「100%元には戻らないから」と言われ冷たい人だと思ったけど、

事実を言う素直な先生とも思ったとのこと。

・私の風貌(茶髪、デカい、若い(当時27歳))もあり、少し怖かった。

・マニュアルのスポーツカーを乗っていたが、ケガのため売り払う。

・美容室のお客さんに理学療法士を目指す学生さんがいた。

ケガの症状を説明し治療内容も説明すると、

「両方手術する必要ないよ。他の病院行ったらまた手術されちゃうよ。」

と言われ通院を決めたとのこと。

※近くの通いやすい病院を選んだだけで不安はあったとのこと。

・ギプスを外した初日に握力計で12キロしかなく、

「10代の女子の平均値よりないですよ」と私に笑われたのを未だに根に持っているらしい。

未だに忘れられないと言われる。

 

その後、経過はすこぶる順調

 

〇予後

・握力も25キロには戻る。

母指内転動作に拘縮残るが保存療法の限界ではあると思う

・仕事(美容師)には差し支えないとのことで終了とする。

・治療期間約半年。

 

【その後のエピソード】

・私自身合う美容院がなく放浪していたので、

最終日にサロンの場所を聞いたところ、

南青山であることから、興味本位でカットをお願いする。(当時カリスマ美容

師がテレビなどで特集されていた)

・後日サロンに行ってみると、アシスタントは3人ほどいるが、カットはすべてこのKさんがやっていた。

シャンプー以外はすべてこなし、骨折した左手でドライヤーをかけていたとのこと。

よくギプス固定でこんな仕事できたな」と思った。

 

かれこれ、出会いより15年が過ぎようとしています。

髪の毛の癖、パーマ、カラーなどのパターンを熟知し、

季節や私の職業も気にしてもらいながら遊び心を持って安心して任せられます。

お互い職人気質の感性が合い、共にサロンを移転し、

今自分にできることに集中する環境は作れていると思ってます。

3か月に一度の青山行きは、髪のカットするだけが目的ではなく、

一流が集まる場所の空気感を共有するだけでも通う価値があるので

いつも楽しみになっているんですよね。

私のパワースポットですね。

Kさんも50歳を過ぎ、職人として晩年を迎えつつあると思うが、

「Kさんの腕と、私の髪の毛がなくなるか、どっちが先ですかね?」と向けると、

「先生が治療してくれんならあと10年はやるよ」と言って笑ってます。

 

 

【編集後記】

・出会いは一期一会だが、かけがえのない出会いもケガを通してある。

・症状(髪、ケガ)をみるのではなく人生をみる。(価値観など)

・相手の目的を達成することが目標(そのために何ができるか)

・できないことは、できないと言う。変なのが集まってくる。

お互い“髪の毛”と“体”という人間を相手に仕事する共通の手段で、

世の中の人のためにという目的に誇りとこだわりをもって事業をしているから同じだよね、

と話してます。

 

今でもいい出会いだと思ってます。

以上、美容師Kさんの物語でした(^^)

 

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